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旧暦 - 2


日没前のお茶の芽は綺麗に見えると言う話を聴いて、夕方撮ってみました。夕日の光が綺麗に見せてると言うより、昨夜から早朝にかけての12mmほどの雨のお陰かなと思います。久しぶりのちょっとまとまった雨で、茶の木も息を吹き返した様に見えます。
さて、旧暦の続きです。
旧暦のイメージは、日本古来の伝統文化という様なものでした。しかし、この旧暦による1年の天候予想をファッションビジネスの専門紙『繊研新聞』が今年の元旦に大きく取り上げていると聴いて驚きました。

新暦が太陽を基準にしているのに対して、旧暦は月が基準です。なるほどと思いました。1年は365日、太陽の公転周期は365.24日ですから、4年に一度の閏年で2月が29日まである … 大変スッキリと分かりやすい暦で理にかなってると思ってきました。
それに対して旧暦は、基本が月の運行ですから、上の図のように、新月から新月までが1ヶ月です。月の地球を周回する公転周期(朔望月)は29日と半日ほどなので、旧暦の1ヶ月は29日か30日です。朔望月は、月の満ち欠けの周期ですから、地球を固定しての公転周期とは長くなります。太陽の周りを周回する地球の公転方向と同じ方向に月も回っているからです。
太陽は地球から1億5千万kmもの距離にあります。例の地球を2mの球で考えても … 2万3千kmもの彼方になります。地球を650万分の1に縮めてもこの距離ですから、如何に遠くにあるか です。秒速30万kmの光でさえ、8分以上かかるのですから。
では、月はどうでしょう?月までの距離は、約38万kmです。地球を2mで月までの距離は … 58.5m です。太陽と比べて、極めて近い距離であることが分かると思います。(それでも、2mの地球から約60mも離れた所〈光でも1秒以上かかる〉を50cmほどの月が規則正しく周回してることを想像すると、凄いと思いませんか?)
というわけで、太陽に比べればはるかに小さい月ですが、非常に近い距離を周回している月の引力の天候に及ぼす影響は、太陽のそれに比べて大きいと考えるべきかもしれません。しかも、朔望月で考えているので、地球だけでなく、同時に太陽の位置も考慮している周期になっているのですから。
それでは、旧暦の示す今年の天候予想がどうだったか?そして、これからの予想はどうなっているのか?次回の記事で …

旧暦 - 1


今日は、茶農家仲間3人で講演会に行ってきました。
実は、今回の記事は最近の天気について書こうと思っていました。

(Yahoo 過去天気 より)
これは、今日午後3時の天気図です。このところの日本の天気の特徴は、秋雨前線とも思える前線が日本列島付近に東西に伸びていることが多く、特に昨日今日は、前線が南海上に南下し、北の高気圧の空気に覆われ、涼しさを感じるほどです。

(Yahoo 過去天気 より)
上は酷暑の昨年の8月28日の午後3時の天気図です。驚いたことに、昨年の今日も、形こそ違え、前線が伸びています。ただし、今年の今日の最高気温が26℃であるのに対して、昨年の今日は33℃もありましたが … 。
というように、過去の年の天気と今年の天気を比較して、これから天気を考えてみようと思っていました。
そんな矢先の今日の講演会でした。講師の先生はお二人で、最初の講演は茶の専門家の方のお話で、大変具体的で、明日から直ぐにでも試してみたいと思うようなお話でした。次の講演は、『旧暦と農業について』という演題で … (旧暦?今更、旧暦はないだろう、2人を説得して帰ろう)などと考えていましたが、そうこうしているうちに講演が始まってしまいました。講師の方は 大阪南太平洋協会の理事長 松村賢治氏 でした。
『 … 七夕の7月7日は、旧暦の7月7日なので、新暦では8月2日なのです。…』 で、私のスイッチが入りました。以前のブログ記事で 「 … 七夕は8月7日が良い …」と書いた記憶が蘇ったからです。私の考えは、7月7日より、1ヶ月ぐらい遅い方が、琴座や鷲座は夜8時~9時頃に南にきて見やすいと思ったからです。ところが、松村先生によると、月の運行を基本にしている旧暦の7月7日は、七夕の星(琴座のベガと鷲座のアルタイル)を隔てる天の川が月の光で見えなくなることからこの日が決まっているとのことでした。これまで、全く知らない事実でしたし、まさに腑に落ちる内容でした。
旧暦に急激に興味を抱きました。
(今夜はここまでにします。おやすみなさい。)

規模 - 2

今日も雨のない暑い一日でした。太平洋高気圧からの北東の風と台風11号の南東の風が、昨日と同様に私達の地域周辺でぶつかり合い、風も弱く、不気味な蒸し暑さでした。
しかし、今日はJA遠州夢咲農協主催の視察研修で、他地域の茶農協と茶園集積、つまり、小さな区画の畑を大きな区画にして大型の乗用型摘採機や防除機を利用できる様に『規模』拡大をしている若手経営者を訪ねました。ほとんどが室内とマイクロバスのエアコンの中でしたので、酷暑の畑仕事は免れました。
今日は、後者の茶園集積ついて少し話します。

上の写真は茶園集積を終えた畑です。地平線が見えそうなほど遠くまで平坦な茶園が広がっています。かつては、小さな区画の畑が並んでいたとは想像できません。
茶園見学後は、会場を近くの防災センターに移し、3名の若手経営者の方との話し合いを行いました。

(熱く語る若手経営者の皆さん)
この3名の方々は、これまでの茶園集積により、経営面積が1人当たり10ha前後だそうです。当茶農協のそれに比べると3倍以上もあります。茶価が下落し経営者の高齢化が進む時代、規模拡大と作業の効率化•省力化は避けて通れない と熱く語っていました。強い意志を感じると共に、頼もしく思いました。我が茶農協もやや(?)年は上回りますが、気合いを入れ直す機会となりました。
…が、前回の『規模』の記事で述べた様に、元々の地形がどうであるかは、大きなハンディであり難題です。上の写真の畑は、牧之原大地の南端で、かつて地球がちょっと身震いすることで古大井川のなだらかで平坦な扇状地が隆起してできた土地をほぼそのまま利用しています。
私達の茶園の多くは傾斜地にあります。
しかし、それでもこの難局を何とか乗り越えていかなければいけません。この土地で茶農家を営まなければいけないことを不運と諦めることはできません。
『運によって生き方が変わるのではない。生き方によって運が変わるのです』
肝に銘じ、 ヒト という生物の一つとして、死ぬまでジタバタしていきます。
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