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地球寒冷化 ?

最近はあまり行かなくなりましたが、かつては、毎年スキー場に足を運んでいました。今朝のニュースで、全国各地のスキー場が降雪が無いため営業できず困っているとのことでした。前回の記事でも触れましたが、南米沖のエルニーニョが発達していることが大きな要因のようです。地球温暖化が着実に進んでいるからでしょうか?

ところが一方で、ここ数年語られているのが『地球寒冷化』です。太陽活動の変化が地球の気候に変化をもたらすことは容易に想像できます。この太陽活動の低下、歴史的には、1700年前後の約30年間が最も最近のことで、『マウンダー極小期』と呼ばれ大変有名です。テムズ川やオランダの運河などが冬季に完全に凍結したそうです。このような、太陽活動の変化による寒冷化が10数年後に起こるとも言われています。地球温暖化の原因が私達ヒトの活動により引き起こされようとしているとすれば、地球寒冷化は、あの巨大な太陽のほんの少しの変化でもたらされるものです。私達ヒトにとっては、どちらも避けたい大きな変化です。

下の写真を見てください。

これは、マスコミでも報道されましたが、JAXAが公開した地球スイングバイの前のはやぶさ2が撮影した地球と月です。と言っても、よく目を凝らさないと月は元より我が地球さえも小さ過ぎて分からないほどです。地球と撮影したハヤブサとの距離は300万km、地球と月の距離の10倍弱もあります。しかし、太陽からの距離に比べたら、1/50の距離に過ぎません。あまりにも小さい地球の姿に唖然とした方も多いと思います。こんな小さな地球の表面で、… 未だに同じヒトという種同士で争いが絶えることもないとは … 等、様々なことを考えさせる1枚の写真でした。
地球温暖化や寒冷化がこれから起こったとしても、この距離から見る地球の姿が変化するとは思えません。あくまでも地表を蠢めく私達ヒト目線の大きな変化です。ですから、逆に、蠢めくヒトの1人として、この様に宇宙空間に孤独に小さくポツンと存在する地球で生きていて、これからもヒトや他の生物達と共存していく為には、これらの気候変動に敏感でなければいけないと感じました。

地球温暖化 - 2

    日本農業新聞に、『温室効果ガス過去最高』との記事が掲載されていました。世界気象機関(WMO)によると、2014年に二酸化炭素などの温室効果ガスの世界平均濃度が過去最高を更新したそうです。このことから、WMOは「次世代が生存できなくなる」として、排ガス削減を呼び掛けています。また、隣の記事には、気象庁がエルニーニョの勢力が12月を中心に最も強くなり、日本は暖冬になる可能性が高いと述べています。毎年のように地球温暖化や温室効果ガスの話題が気候変動とともにマスメディアで語られています。慣れ親しんでくると、深刻さは次第に薄れてきます。それでは、我が六郷茶農協は地球温暖化にどれほど関わっているのでしょう?

    前回の記事で、二酸化炭素について話しましたが、農業分野で、温室効果ガスを語る時は、この二酸化炭素よりも亜酸化窒素(一酸化二窒素)の方が影響は大きいそうです。温室効果の70%以上は二酸化炭素で1位、2位がメタン、そして3位がこの亜酸化窒素です。亜酸化窒素は温室効果においては、二酸化炭素の300倍ほどあるそうです。大気中の量は圧倒的に二酸化炭素が多いので、効果は3位ですが。
    では、この亜酸化窒素は、農業でなぜ排出されるのでしょう? それは、肥料です。肥料を土壌に散布すると、その一部が亜酸化窒素となって大気中に放出されるのだそうです。
    そこで、組合員の皆さんの施肥の記録から、亜酸化窒素の年間の排出量を概算してみました。
施肥による亜酸化窒素排出量
約 1.5 t
意外と少ないと思われるかもしれませんが、温室効果が二酸化炭素の300倍ですから、二酸化炭素の量に換算すると
約 450 t
にもなります。

   更に、茶工場の二酸化炭素の排出量も計算してみました。茶工場では、年間3回の茶期だけとは言え、重油やLPガス、電力など、かなりのエネルギーを使用しています。これらを使用することによる二酸化炭素の排出量は

約 670 t
です。
    と言うわけで、農家と茶工場の年間の温室効果ガスの排出量を全て二酸化炭素の量に換算して概算してみると
約 1,400 t
にもなります。しかし、しかしです。

『大規模光合成二酸化炭素吸収所』、前の記事でも述べました。六郷茶農協全体の茶園面積は、70 ha あります。高齢の茶園が増えていますから、1 ha 当たり 年間 60 t ほど二酸化炭素を吸収するとしても、全体では
4,200 t
も吸収します。差引
4,200 − 1,400 = 2,800 t
もの二酸化炭素を吸収していることになります。

   更に


茶草場農法、六郷茶農協の草刈場の総面積は20haほどあります。上の草刈場、刈り終えると、

このようになります。この2枚の写真、逆に見ると、昨年の今頃下の写真のように、ほとんど草が生えていない状態だった草刈場が上の写真の様に1年で大きく成長したササやススキに覆われた ということになります。これらのススキやササも光合成を行っています。ですから、ほとんど何もない状態から成長した草は大気中の二酸化炭素を原料にして造られていると言っても過言ではありません。乾燥重量の1/5位かもしれませんが、大変な量です。これも、地球温暖化防止に少しは寄与していると思います。もし、毎年この作業ができなくなると

上の写真の様に、葛や藤などの蔓植物に覆われ、効率良く光合成ができるササなどは、

この様に、光をほとんど遮られ、光合成ができず、葉が枯れていきます。蔓植物も光合成は行います。しかし、表面を平面的に覆うので効率的ではありません。毎年草刈場の草をヒトが刈ることで、ササなどの植物は盛んに光合成を行って成長します。
    つまり、茶園管理(草刈場も含む)に使うエネルギーによって排出される二酸化炭素の量は、それをしなかった場合の茶園の二酸化炭素吸収量減少より少ないかもしれません。また、施肥は、茶の木の芽の成育を助長する為のものですから、当然のことながらそのことによって茶の木の二酸化炭素吸収量は増加します。茶生産をしている私達茶農家は、日々茶園管理を行うことで、地球温暖化抑制の一翼を担っているのではないかと思います。これからも老骨に鞭打ちながら、少しでもエネルギー使用の効率化を図りながら、茶園管理と美味しい深蒸し茶生産に努めます!
    すると … おい!オレ達のこと忘れてないかい! との声が上から …


茶園を見下ろし、草刈場の上に伸びる檜や杉の木、私の祖父が植えた木々です…
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